7.漆塗り


 漆塗りは塗り師と呼ばれる職人が手をかける塗り師は漆特有の癖を見抜き均等にムラなく仕上げる技が要求される。塗りの工程には大きく分けて下地、下塗り、中塗り、上塗りと4つに分かれている。



 まず下地では、木地の継ぎ目や細かい傷などを直し、後で割れないように布を張り、平らになるまで塗り重ねる、下塗りを十分に乾燥させて紙ヤスリや砥石を使って水研ぎをする。そして中塗りの漆を塗り乾燥室へ入れる、そこで中塗りを十分に乾燥させ再度水研ぎをして仕上げの上塗り漆を塗り乾燥室で乾燥させ仕上がりとなる。

8.金箔押し

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 漆塗りを終えた神輿の金箔にする部分に箔押し用に調合した漆を刷り込み、いろいろな大きさに切った金箔を、箔箸と呼ばれる竹のピンセットのような物で一枚ずつ張っていく、そして最後に真綿や、柔らかい刷毛で余分な金箔をはらい仕上げる。