行徳は江戸時代、徳川幕府の直轄地として栄え、製塩業が盛んでした。また、江戸日本橋小網町と船の往来があり、成田山参詣への道として大いに賑わいました。 一方、「行徳千軒、寺百軒」といわれたほど寺が多い行徳には腕利きの仏師や宮大工が大勢いて神輿づくりが盛んでした。行徳で造られた神輿は塩と共に船で江戸へ運ばれ、そこから各地へ送られて行き、行徳は神輿の本場として知られるようになりました。 弊社は初代祐信の中台富三郎が嘉永元年に創業、以来およそ百五十年、行徳伝統の神輿づくりを受け継ぎ、現在も制作から販売までを一貫して行っております。これまでに大小二千基におよぶ神輿の制作や修復を手がけてまいりました。また、文化・文政年間の神輿の修復や復元にも力を入れております。 長年の神輿づくりの功績が認められ、昭和五十四年には伝統的工芸品産業功労者として通商産業大臣から顕彰を受け、同六十年には千葉県知事より伝統的工芸品の指定をいただいております。 |
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本 社 |
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