かつぐ人の身になってつくる神輿というものに神様が乗れば重くなり、荒れることになっています。霊験あらたかであれば、なおのこと荒れるといいまして、神輿をゆすったり、 振ったりします。 しかし、これはかついでいる男たちのせいではなく、 神様のなせる業として、荒れれば荒れるほど豊作や大漁が期待されます。 また、土地によっては海の中に入って神輿をもんだりしますが、 これは神様が海を渡って来られたという考えによるものです。 夏祭りの時の水をかける習慣も、やはりご神体を清めるためと考えるべきで しょう。かつぎ方はその土地によりさまざまですが、私たちは一貫して かつぐ人の身になって神輿をつくることを心がけております。 それでは、中台神輿 百五十年の技をごゆっくりご覧ください。 |