木地師・彫師・塗師など
専門分野を持った職人をご紹介
木地師
弊社は創業当時から神輿本体の木地加工を得意としています。
その確かな技術は、新規の神輿製作時はもちろん、破損した部分を元の形に復元する場合にも生かされています。神輿の素材として、ヒノキ、ケヤキ、カシなどそれぞれ木の性質を見分け加工していきます。
神輿は曲線も多く、カンナ等の道具を駆使し伝統的工芸品としての優美さを生み出していきます。
神輿のみならず、木地製作に関する事は何でもご相談ください。
塗り師
漆は古来から使用されている材料で、接着剤、充填剤、塗料などの役目を持ちます。漆塗りは、何度も丁寧に重ね塗りをすることで強度と独特の光沢が生み出されます。下地、下塗り、中塗り、上塗りと20~30の工程を経て美しく塗り上げていきます。塗り師は漆特有の癖を見抜き均等にムラなく仕上げる技をもっています。その艶と輝きは日本の伝統工芸にはなくてはならないものです。
新規のみならず、修復での漆塗りの美しさはお客様にご好評をいただいております。
錺職人
金属加工を行うのは錺職人です。真鍮板や銅板を先の形状が一本一本異なる鏨を使い分け、金属の板に生き生きとした刻印を付けていきます。神輿に錺金具が取り付けられることで、更に華やかさが増していきます。
修復では、部品が激しく破損しているような場合、新たにその部分だけを作りなおす事も可能ですが、変形など多くの場合は「金具均し」の技術を使って修復します。
鏨と金属板の特性を知り尽くした職人の技は弊社の強みの一つです。
彫刻師
神輿の本体には木製の彫刻が取り付けられています。お客様のご要望に合わせ彫刻師が作業を進めていきます。彫刻の中には龍などの神獣が多くみられます。この他、干支などの動物や神話の一場面、その土地にまつわる題材などが使われます。
さまざまな彫刻刀を使い分け製作し、生き生きとした彫刻は、神輿の荘厳さを際立たせます。
金箔職人
金箔押しの作業は、下地になる漆を塗り終えた後に行います。神輿の仕様によりますが桝組みや軒裏、彫刻部分に施されます。神輿の崇高さを際立たせる効果が高い伝統工芸技術です。
1万分の1ミリの金箔を、静電気が起きないように金箔専用の箔ばしを使い作業を進めます。
繊細な素材ですので慎重に作業を進めていきます。